南イタリア料理のottoですが。
寒い季節の河口湖で、ゴロゴロ大きい根野菜が身体を芯まで温める。
北イタリア郷土料理の[Bollito Misto]をご用意しております。
玉ねぎ、ジャガイモ、にんじん、セロリなどのお野菜と一緒に豚タン、鶏手羽、ハチノスを煮崩れしないように弱火で丁寧に煮込んだこちらの一皿。
”イタリアのおでん”と言えば、日本人のわたし達にもグッと親しみが湧きます。
沸騰させずに長時間煮込んだスープは透き通っていて。見た目からは想像も出来ないくらいに色々な味が溶け込んでいて。濃厚。
アーモンドの風味が効いたバジルペーストを添えて、シチリアの岩塩、胡椒、さらにエクストラバージンオイルをたっぷりかけていただきます。
南イタリア料理から見える分かりやすいパッションとはまた違った魅力がある北イタリア料理。ちょうど河口湖にも雪が降り、レストランから見える銀世界とボッリートミストがとてもマッチしております。
先日、仕事でお疲れ気味の後輩3人組をご招待して、このボッリートミストを食べてもらいました。
その内の一人は、自分の言葉で説明するのも嫌な程ピークに達していたのでしょうか。全身でお疲れ具合をアピールされていましたので。彼女の気持ちを察し、何も聞きませんでした。
また、もう一人は「疲れすぎてottoへたどり着けるかわかりません。」と事前に連絡がありましたが、皆に腕を引っ張られながら何とか辿り着いたようでした。
席についてしばらくは仕事のことや先の不安などの話で落ち込んだ様子でしたが、暖かいお料理と少しのワインと笑い話をしていたら、あっという間に深夜1時。すっかり元気になって帰っていきました。
「食事」食べることには不思議な力があります。
ただ単に空腹を満たして、栄養を補給する以外の全く別の力をくれます。
大勢で囲む食卓も。1人の食卓も。同じものでも食べる場所。その時の気分で全く味が違って感じられたり。
今回は彼女達を少しだけでもハッピーにすることに成功しました。
新型コロナウイルスの感染拡大や長く続く予防対策。ニュースで見る暗い情報。きっと他者を思い合っての自粛生活を続けていることでしょう。あまり今詰めても逆に身体を壊してしまい兼ねません。じっくり煮込んだ消化にもいいこちらの一皿で心身ともにリフレッシュはいかがでしょうか。
お電話にてテイクアウトのご相談もお受けしております。
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